
やまとです。耐震等級3を謳っている住宅会社が増えてきましたが、引き渡しが済んでから施主と住宅会社でトラブルになるケースがよく起こっているので紹介します。
あなたがもし契約前にこのページにたどり着いたならラッキーです。よく読んでおいてください。契約してしまっててもまだ大丈夫。間に合います。完成してる?ならアウトかも・・・。
ではいきます。
本当に耐震等級3ですか?
最近では、耐震等級3の家を売りにするため、自社で計算しているところも増えてきました。ですが、その計算結果を確認申請時に提出する義務はないので、ほとんどの会社が自社で計算しただけで終わっています。
いわゆる、【耐震等級3相当】ってやつですね。正式に第三者機関がチェックしていないということです。
これだと、ちゃんと耐震等級3を満たしているという証明にはならないので、地震保険の割引対象から外れてしまいます。
計算ソフトの充実により、昔に比べると耐震等級3の計算は簡単にできるようになりましたが、構造を理解していない設計者が計算ソフト上、耐震等級3をクリアしているからといって、うちの家は耐震等級3です!なんて胸を張って言っちゃってます。
あくまでも計算ソフトは補助ツールなので、本来は設計者がきちんと理解する必要があります。(当たり前ですが・・・。)構造を理解していない人間が間違った入力をしていても、ソフト上は間違ったなりに「OK」になります。
ソフトなので計算結果は間違えないですが、結果を導くための過程、入力は設計者が行うので、そもそもその入力を間違えてたらダメだよね。ということです。
どうすれば割引が適用されるの?
審査機関にきちんと書類を提出して、耐震等級3の適合証明をとる必要があります。確認申請とは別に提出しないといけないので別途審査費用がかかりますが数万程度です。
ちなみに、フラット35Sを受けるような場合にも耐震等級などの適合証明が必要になります。ただその場合はローンの都合があるので契約段階で話に上がってくるので問題ありませんが、フラット35Sを使わない場合は最初の段階で話に上がりません。
地震保険や火災保険に関しては、完成してから「さあ、加入しようか」となることが多いので、そこで初めて耐震等級3の割引ができないと知ってトラブルになるケースが多いのです。
なので、契約前に審査機関の適合証明を取ってもらうようにお願いしておきましょう。
もし完成後に気が付いてしまったら?
耐震等級3の証明自体は書類(図面や計算書)の審査だけなので、完成してからでも審査は受け付けてくれます。
ただ、問題なのが、その段階で指摘があった場合です。
先ほども言いましたが、計算ソフト上OKになっただけで終わっているので、審査機関から指摘される場合もあります。そうなるともうお手上げですよね。
実物は完成してしまっている訳なので、新築を壊してやり直さないといけなくなってしまいます。まあ、それにかかる費用や責任のことを言うと、もちろん住宅会社に非があるのですが、施主であるあなたが完成したものを壊すことに抵抗がないかどうか。
自分だったら、そこまでするならもういいやって諦めてしまうかもしれません。(相手に非があったとしても)
ただまあ、保険料50%OFFは大きいので諦めたくないと言う人も多いでしょう。その場合は壊してやりかえてもらうしかないので、やっぱり最初の段階できちんと話しておくべきですね。
「うちの家は耐震等級3だ!」なんて謳っているくせに、地震保険に関しては全く感心がない住宅会社も多いので気をつけましょう。