
やまとです。ミサワホームの蔵のある家を検討中です。ホームページにメリットは載っていますが、考えられるデメリットにはどのようなものがありますか?
このような質問を頂いたので、僕が考える蔵のある家のデメリットを紹介します。
蔵のある家のデメリットとは
通常の2階建て住宅と比較してのデメリットです。
建築コストがかかる。
縦の移動距離が長くなる。
構造的に弱くなる。
建築コストがかかる
同じ床面積で収納が何倍にもなるからお得!
という風に言われていますが、実際には高さが高くなった分の建築コストは発生しています。
家の高さが2.5倍になるということは、当たり前ですが、断熱材や外壁、フローリング、階段、壁紙、下地、照明などの材料が増えることになります。
確かに、天井高を1.4m以内でおさえれば申請上は2階建てで通るので構造関係の書類や固定資産税など、3階建てに比べるとお得だと感じる部分もあるでしょう。でも、2階建てよりははるかにコストはかかります。
縦の移動距離が長くなる
蔵のある家のタイプは、1階に蔵があるタイプと1階と2階の間に蔵があるタイプがありますが、どちらにしても階段の段数が多くなります。
1.4mの天井高さ分が高くなるので、階段の段数でいうと10段程度ですね。
天井が1.4mの収納だと案外使いにくいので普段は使わないものを収納しておくという人が多いのですが、それだったら小屋裏収納でよくないですか?
普段使わないものを収納しておくためにリビングから寝室への生活導線を犠牲にする必要があるのかと。
ミサワホームにも小屋KURAというタイプもありますが、普通の小屋裏収納のことです。
どんなものを収納したいか、蔵をどんな用途で利用したいかということを考えておかないと後悔するでしょう。
構造的に弱くなる
ミサワホームが自社でどこまでの構造計算をやっているのかは疑問ですが、法律的には住宅規模の2階建て木造住宅なら構造計算は不要とされています。
だったら計算しなくていいのか。ということになりますが、安全を確かめるために構造計算は行ったほうがいいというのは言うまでもありません。
まぁ、やってない会社が多いのですが・・・(汗)
さすがに大手のミサワホームが計算していないはずがないだろう。ということで仮にちゃんと計算していたとして、蔵が途中にあるようなスキップフロアになっている建物の構造計算は複雑なのでそこまでやっているかどうかは微妙です。
2階建てだったら構造計算すら不要なものをわざわざ構造計算するのか。しかも、その構造計算より複雑な計算をわざわざするのか。
スキップフロアの場合は普通の2階建てより構造的には弱くなりますが、今言ったようにちゃんと計算されていれば問題ありません。ちゃんと計算されていれば・・・。です。
おわりに
ミサワホームの自社製品で、蔵のある家はお客様満足度NO.1(自称)なので、満足されている方が多いのも事実です。
ただ、「素敵だな。」「カッコイイな。」というデザイン的な要素だけで決めてしまうと後悔することになるので、本当に蔵をどのように使うのかを検討してから計画しましょう。^^