
やまとです。明るく開放的な空間に憧れてリビングに吹抜けをつくる住宅が増えていますね。
ただ、吹抜けは暖房がききにくいので寒いというデメリットが代表的ですが、実際に建てた人が後悔しているデメリットが他にも潜んでいます。
ちなみに、断熱・気密がしっかりできている性能の高い住宅では、吹抜けがあってもそれほど寒くないという結果も出ています。
関連記事:吹抜けが寒いのは性能のせい?
それでは吹抜けのデメリットを紹介しますね。
吹抜けの5つのデメリット
窓が高いところにあるので掃除が大変
照明(電球)の交換が大変
音が2階まで筒抜け
無駄な空間になってしまう
構造的に弱くなりやすい
窓が高いところにあるので掃除が大変
吹抜け上部に明り取り用のFIX窓や換気、排煙用の窓を設けることが多いと思いますが、大きめの脚立を使わないと届かないので手間もかかりますし、危険も伴ってしまいます。
高所窓掃除用のロングワイパーもありますが、長くて重たいので女性では使いにくいでしょう。
照明(電球)の交換が大変
最近はLEDライトが主流なので電球の交換はほとんどありませんが、いざ交換するとなると窓の掃除と同じように大きな脚立を使わないと交換できないので、窓の掃除以上に危険を伴います。
天井埋め込みのダウンライトやシーリングライトよりは、壁付けのブラケットのほうが交換しやすいかもしれませんね。
音が2階まで筒抜け
吹抜けがあることによって1階と2階が一体的になるので、家族のコミュニケーションが増えて良いという意見もありますが、例えば受験生の子供が勉強しているときにはリビングのテレビの音なども気を付けないといけません。
下から上の音はすごく響きますからね。逆に子供が友達を連れてきて2階でワイワイやっていると、リビングにいるとうるさくてゆっくりできないという意見もあります。
無駄な空間になってしまう
本当は部屋にできる部分を吹抜けにするわけなので、その分2階の部屋が少なくなったり子供部屋が小さくなってしまったりします。
広い住宅で間取りに余裕があるなら問題ないですが、余裕がない住宅の場合は吹抜けは作らずに、天井高を少し高くするだけでも広いリビングに感じますよ。
構造的に弱くなりやすい
地震や台風の揺れに対しては、吹抜けがあると弱点になりやすいので無い方が好ましいですね。
建物が横に揺れた時に、2階の床があると梁や床材が突っ張り棒の役割を果たすので揺れを軽減できるのですが、吹抜けがあるということは2階の床にポッカリ穴が開いていることになるので揺れた時に崩れやすくなります。
まぁ、計算されていれば問題ないんですけどね^^
このように吹抜けには寒い以外にもデメリットを感じている人がいます。
明るくて開放的な空間になることは間違いないのですが、あなたが計画するときはデメリットも理解したうえで検討してくださいね。