
こんにちは、やまとです。今回は、長期優良住宅のデメリットについてお話ししたいと思います。
長期優良住宅とは、国が定めた基準を満たした高性能な住宅のことで、税金や住宅ローンなどの優遇措置を受けられるメリットがあります。しかし、一方でデメリットも存在します。そこで今回は、長期優良住宅のデメリットについてご紹介します。
デメリット5つ!
長期優良住宅のデメリットとして挙げられるのは、以下の5点です。
- 初期費用が高い
- 住み替えやリフォームに制約がある
- 保証やアフターサービスにばらつきがある
- 災害時の対応に不安がある
- 長期的なメンテナンス費用がかかる
初期費用が高い
長期優良住宅は、通常の住宅よりも高品質な材料や設備を使用するため、建築費用が高くなります。また、長期優良住宅の認定を受けるためには、設計や検査などの手続きが必要で、それにかかる費用もかさみます。国からの補助金や税制優遇などの支援はありますが、それでも初期費用はかなり高額になる可能性があります。
建築確認申請とは別に耐震や省エネ等の審査が必要になるので、申請機関によっては1か月以上余分にかかる場合があります。ただ、2025年以降は建築基準法の改正により、2階建ての住宅でも建築確認申請時に耐震や省エネの審査が必須になりますし、そもそもそんな大事な項目が現状では審査されずに建っている住宅がたくさんあるというのも怖い話ではあるので、多少コストアップになっても長期優良住宅の審査をクリアした住宅を建てておくほうが安心できるかなとは思います。
住み替えやリフォームに制約がある
長期優良住宅は、国からの支援を受ける代わりに、一定の条件を守る必要があります。例えば、長期優良住宅を売却する場合には、売却価格や購入者に対して報告義務があります。また、長期優良住宅をリフォームする場合には、認定基準を満たすように工事を行わなければなりません。これらの条件を違反すると、補助金の返還や税制優遇の取消しといったペナルティが発生する可能性があります。
保証やアフターサービスにばらつきがある
長期優良住宅は、建築後10年間は構造や設備に対して保証が付きます。しかし、保証内容やアフターサービスの質は、建築会社や管理組合によって異なります。また、建築会社や管理組合が倒産したり解散したりすると、保証やアフターサービスが受けられなくなる可能性もあります。そのため、長期優良住宅を購入する際には、保証内容やアフターサービスの詳細を確認することが重要です。
災害時の対応に不安がある
長期優良住宅は、耐震性や耐火性などの高い基準を満たしていますが、それでも自然災害によって被害を受ける可能性はゼロではありません。特に、大規模な地震や津波などの場合には、建物自体は倒壊しなくても、ライフラインや交通網が寸断されたり、周囲の環境が悪化したりすることで生活に影響が出ることも考えられます。そのため、長期優良住宅に住む場合でも、災害時の対策や避難計画を立てておくことが必要です。
災害時の不安に関しては長期優良住宅に限ったデメリットではないですが、せっかく家を長持ちさせるために長期優良住宅で建てても災害によって家を失う可能性はゼロではないので理解しておきましょう。
長期的なメンテナンス費用がかかる
長期優良住宅は、通常の住宅よりも長く快適に暮らせるように設計されていますが、それでも経年劣化や破損などは避けられません。そのため、長期的にメンテナンス費用がかかります。特に、省エネ性能を高めるために導入された太陽光発電システムやエコキュートなどの設備は、故障や交換時に高額な費用が必要になる場合があります。また、外壁や屋根などの大規模修繕も定期的に行わなければなりません。
以上が、長期優良住宅のデメリット5つです。長期優良住宅は多くのメリットがありますが、デメリットも無視できません。長期優良住宅を購入する際には、メリットとデメリットをしっかりと比較検討し、自分のライフスタイルや予算に合った選択をすることが大切です。